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2004 Edition
Last Update : 2005/01/06

# TITLE (WRITERS) LABEL CD / VINYL
1 TIME OF LOVE / TIME FORCE
(G.Gambogi - S.Dall'Ora)
TIME SEB VOL.147
(AVCD-10147)
2

VALENTINO SAMURAI / MAXX DUCATI
(L.Stanga - D.Di Marcantonio - M.Rossi)

VIBRATION SEB VOL.151
(AVCD-10151)
3 FLASH / ELISA
(D.Di Marcantonio - L.Stanga)
VIBRATION VIP MEGA EURO 3
(FARM-0040)
4 S.M.S. / NAMELESS
(G.Guandalini - S.Dall'Ora)
TIME SEB VOL.149
(AVCD-10149)
5 FOREVER YOUNG / SYMBOL
(S.Dall'Ora - A.Clerici - S.Valeo)
TIME SEB VOL.145
(AVCD-10145)
6 I CAN FEEL YOU / SUSY WENDER
(G.Pasquini - S.Wender)
A-BEAT C SEB VOL.145
(AVCD-10145)
7 EMOTIONS / STEPHY MARTINI
(G.Foglia - L.Gelmetti - S.Martini)
DELTA SEB VOL.153
(AVCD-10153)
8 ME, MYSELF & I / CHRISTINE
(S.Castagna - E.Somenzi - C.Codenotti)
SCP SEB VOL.145
(AVCD-10145)
9 HOLIDAY / MARIA SHORT
(D.Di Marcantonio - L.Stanga)
VIBRATION VIP MEGA EURO 3
(FARM-0040)
10 RIDE THE TIGER / JACKIE O
(D.Di Marcantonio - L.Stanga)
VIBRATION VIP MEGA EURO 3
(FARM-0040)
11 MUSIC IN MY HEAD / DENISE
(L.Gelmetti - G.Foglia)
DELTA SEB VOL.144
(AVCD-10144)
12 BYE BYE BABY / PIZZA GIRL
(G.Foglia - L.Gelmetti)
DELTA SEB VOL.145
(AVCD-10145)
13 CARRY ON CARRY ON / NUAGE
(G.Pasquini - A.Milani - F.Contoni)
A-BEAT C SEB VOL.151
(AVCD-10151)
14 TSUNAMI COMES / MAD MAX
(R.Gabrielli - C.Moroni - L.Gelmetti)
DELTA SEB VOL.148
(AVCD-10148)
15 150 / TIME ALL STARS
(L.Degani - S.Dall'Ora)
TIME SEB VOL.148
(AVCD-10148)
16 FIGHTIN' OVER FREEDOM / ACE
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.145
(AVCD-10145)
17 BEAUTIFUL / LUCYA
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.153
(AVCD-10153)
18 POISON / ELISA
(D.Child - A.Cooper - J.McCurry)
VIBRATION VIP MEGA EURO 3
(FARM-0040)
19 MAZINGER GO! / JIMMY BRAVO
(D.Di Marcantonio - P.Pasotti - L.Stanga)
VIBRATION SEB VOL.149
(AVCD-10149)
20 FEEL THE POWER / NICK MANSELL
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.153
(AVCD-10153)
21 ROCK ME TONIGHT / ELECTRIC ROCK BAND
(D.Di Marcantonio - L.Stanga)
VIBRATION SEB VOL.147
(AVCD-10147)
22 LOVELY TANGO / HELENA
(S.Dall'Ora)
TIME SEB VOL.145
(AVCD-10145)
23 I JUST WANNA BE YOUR ANGEL / VIRGINELLE
(G.Pasquini - A.Milani)
A-BEAT C SEB VOL.147
(AVCD-10147)
24 MOON CHILD / ACE
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.144
(AVCD-10144)
25 SUPER DRAGON / J.RUSH
(D.Di Marcantonio - M.Rossi - L.Stanga)
VIBRATION VIP MEGA EURO 3
(FARM-0040)
26 C'MON C'MON C'MON / DEE DEE
(D.Di Marcantonio - L.Stanga)
VIBRATION VIP MEGA EURO 3
(FARM-0040)
27 FREEDOM / JACKY O
(S.Dall'Ora - L.Degani - L.Campani)
TIME SEB VOL.144
(AVCD-10144)
28 DANCIN' ALONE / PAMSY
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.148
(AVCD-10148)
29 SUPERNATURAL / ROSE
(L.Degani - S.Dall'Ora)
TIME SEB VOL.152
(AVCD-10152)
30 SPIDER MAN / MARK FOSTER
(M.Farina - F.Serra - G.Di Martino)
BBB VIP MEGA EURO 3
(FARM-0040)
(注1)
このチャートは、私michelleの独断と偏見で、
「この1年よく聞いたなぁ」という曲を、勝手に30曲ピックアップしてお届けしています。

(注2)
ランキング掲載基準は、今年日本で正規にリリースされたCDに新規収録された楽曲です。
「PDCD」やHRG盤、エアロビ盤などにつきましては、外国盤扱いとして、掲載を見送りました。
(「PDCD」などを入れてしまうと、1位は「STORY OF MY LIFE / MARIA SHORT」です(笑。)
また、CDリリースではないので、「@MUSIC」で配信された楽曲も除外してあります。

2000年からやってますので、今年で記念すべき5回目のチャートです(^^;
ランク付けしていてわかったことは、TSさんも自身のサイトで仰っているように、
「こうやってみると、案外豊作だったんじゃねぇの?」ということですかね。
SEBの新作が出るたびに聴くと、「微妙だなぁ」と思うことも多かったのですが、
下の表のとおり、171曲リリースのうち、約半分は気に入っていたりして…(^^;
ついでにわかったことといえば、「やっぱり私は哀愁好き」っていうことですか(笑。
今年一年、聴かせる楽曲が多かったような気がします。

2004年の楽曲の傾向としては、
SCPレーベルやDELTAレーベルを中心に、新たな試みが見られたことと、
上にも書きましたが、昨年来「聴かせる楽曲」が増えたことでしょうか。
そして、忘れてはならないのが、全体的にBPMが低下しているという事実。
最近は、アルバム平均BPM=150程度で推移しているわけですが、
ただただBPMを下げるばかりで、クオリティが伴わない楽曲も多々。
疾走感を伴わないユーロビートに嫌気を指し、離れていってしまった方も多く、
その辺の是正が今後のカギとなるのではないでしょうか。
2002年頃までのユーロビートと決定的に違ってきてしまっています。

さて、恒例のレーベル別回顧を。
今年のレーベル別リリース数は以下の表のとおりとなりました。
相変わらずA-BEATの牙城は崩れることがないものの、
SEB153では、A-BEATの枠がSCPに充てられたりと、変化があった年でもありました。

■2004年度の新規リリース楽曲数
  144 145 147 148 G1 149 G2 V3 151 N 152 D 153 合計
TIME 3 3 3 3   3     3   3 1(2) 2 24
A-BEAT 5(6) 6 5(6) 6   6     6 5(14) 6 (3) 2(3) 47
DELTA 4 4 5 5   5     5   5   3 36
HRG 1 2 1 1 2 1 2   1   1   3 15
SCP 2(3) 2 1(2) 2   2 1   2   2 1(2) 6 21
VIB 1 1 1 1 1 1   11 1   1   1 20
BBB               7           7
合計 16 18 16 18 3 18 3 18 18 5 18 2 17 171
※「I WANNA TAKE A CHANCE / DUSTY」「GETTIN' YOU GETTIN' ME / J.STORM」
 「STORMY NIGHT / DAVID ROPA」「HEART ATTACK / LOLITA」などは2003年の新譜扱いとしています。

上から順番に行きましょう。まずは「TIME」レーベルから。
今年のリリースは全部で24曲。昨年が21曲でしたから、ちょうど1作分増えた計算ですね。
楽曲クオリティは、ここ数年来で最高の出来。
SEB150を記念した「150」や、頭Dにも使用された「FOREVER YOUNG」など、
あらゆる意味で注目された1年になったのではないでしょうか。
また、新人作家の投入により、楽曲に幅が出てきたのも良いこと。
基本に忠実に、だけどちょっとこだわっている、そんな姿勢が評価されている気がします。
ギターバリバリのアグレッシヴ曲から、ド哀愁まで、外れが少ないのも特徴の一つでしょうか。
これでもうちょっとポップに、キャッチーにいけば、振りがつく楽曲も多そうな予感です。
また、新人vo.の発掘にも余念がない様子で、男vo.だけでも4人の存在を確認。
来年以降、ますます面白くなりそうなレーベルNo.1です。
引き続き要注目ですね。

続いて不振にあえぐ「A-BEAT C」を。
NUAGEのアルバムが出ても、新規リリースはトータルで47曲と、昨年を下回りました。
全体的に低BPMで攻めており、これが評価の分かれどころとなっているような気がします。
また、昨年以前と比較して圧倒的に変わってしまったのが、音使い。
野太いバスドラとギターを絡めてガンガン攻めていた芸風が一転、
耳を劈くような高音シンセの掻き鳴らしと、細いドラム運びで、イメージが変わってしまいました…。
昨年に引き続いて、これといった年度代表曲を生み出しておらず、
また、特に夏以降の新規リリースでは、明らかに蔵出しと思われる楽曲の方が人気だったりと、
いまいちパッとしない一年になってしまったことは、多くのリスナーが気付いているのではないでしょうか。
そろそろどでかいヒット曲が欲しいところですが、このような現状では…。
MANUELをはじめ、新人さんのキャラが確定するまで、気長に待ちましょうか(^^;
このまま冷え込んで、最悪の事態=レーベル分裂だけはやめて欲しいと願いたいですね。

そして、新たなジャンルを切り拓くことに余念がない「DELTA」。
新規リリース数は、昨年同様36曲。一昨年と比較してもほぼ変わりませんね。
今年はなんと言っても、「TSUNAMI COMES / MAD MAX」が、リスナー・パラリストともに大ヒット。
MSTによるRemixまでCD収録されたりと、何かと持ち上げられた印象です。
さすがGabrielli、昨年同様、でかいヒットを飛ばしてくれました。
しかしその彼も、現在は休養中。いつ復活するかもわからない状態で、事態は混沌としてます。
そんな中、今年ナニゲにリスナーに支持されたのが、
DELTAレーベル創設10年目にして、ようやく定期的に仕事を共にするようになったFoglia-Gelmettiコンビ。
G.L.Anceschiをメインvo.に迎え入れ、ほぼロックに仕立てた「RIGHT NOW / DARK ANGELS」や、
一介のPOPSにも負けないほど大きなスケールで攻める「EMOTIONS / STEPHY MARTINI」など、
もはやユーロビートの枠に収まりきれない楽曲を制作してくれました。
そうかと思えば、ユーロビートの基本形をひたすら進む「BYE BYE BABY / PIZZA GIRL」など、
両極端ながら、しっかりとツボを押さえた楽曲を送り出してくれたことに感謝したいところです。
Coenさんはユーロビート界から撤退し、Sinclaireもあいかわらずの不調となれば、
是非ともこのFoglia&Gelmettiのコンビには、しっかりと活躍してもらいたいところです。
来年も期待できそうです。

次に、いまだ多くの楽曲がお蔵に眠る「HI-NRG ATTACK」。
今年の新規リリース数は15曲と、一気に減った昨年に比べれば改善されましたが、
それでもまだ食っていけるのか不安になるほどの収録の少なさ。
それに嫌気を指したのか、年末には、自社サイト上でオリジナルコンピを売り出し、
マーケットを日本以外にも向けたのは、ビジネスとしてはいい方向性ではないでしょうか。
楽曲の方では、あまり目立ったヒットはないものの、
Accatinoの実の娘をvo.にした「COCOA BILL / BABY BAZOOKA」などがヒット。
ただ、相変わらずの音の篭り方と、変わらぬ音使いで、正直辛くなっている部分も。
MACH全盛期の頃の楽曲の勢いと比較して、どうしても落ちる部分があると言わざるを得ず、
ここらで一泡吹かせてくれないと、リスナーが離れていってしまいそうで怖いです。
既存のHRGらしさを壊して、更なる「らしさ」を見せ付けて欲しいところですね。

続いて、今年も好調な「SCP」を。
今年の新規リリース数は20曲を超え、昨年の倍以上の収録数を確保。
特に、SEB153では、A-BEATの枠を食う形で、一挙に6曲収録と、ファンを驚かせてくれました。
楽曲の印象としては、完全に正統派路線にシフトして、いい意味で落ち着いたような感じですね。
「FIGHTIN' OVER FREEDOM / ACE」や「NOT FOR SALE / GO 2」などのアグレッシヴ路線は、
他レーベルの追随を許さず、かなりの可能性でヒットに繋がっていますし、
哀愁路線も、「ME, MYSELF & I / CHRISTINE」を中心に、「綺麗」な楽曲が多くなってきており、
他レーベルと比較しても、非常に安定したクオリティを誇っていると思われます。
また、積極的に、いろんな音に挑戦しているのも、彼らの向上心の証拠。
「和」テイストの楽曲から、「トランス」テイストの楽曲まで、それらの素材を生かしつつも、
正統派のユーロビートに仕立て上げるCastagnaの力には、ホント脱帽です。
来年以降も、間違いなくヒットを飛ばしてくれることでしょう。 安心して期待できます。

次は、エアロビ盤では好調の「BBB」。
純粋な国内ユーロビート盤としては、VIP3の7曲の新規リリースと寂しい結果に。
そして、フロアでも、今までになかったほどの寂しさ。
昨年も書きましたが、ほぼ副業状態になっているんじゃないでしょうか。
まぁ、このレーベルに限っては、自社エアロビ盤(E4F)をはじめ、
POWER MUSICなどでも楽曲を扱っており、それだけで十分食っていけますし、
特に楽曲数が少なくても影響を受けないのでは、なんて想像してます。
ただ、純粋にユーロビートを楽しみたいファンにとっては、やはり国内正規盤に収録してほしいところ。
なんとかならないものですかね…。

最後に、大豊作の「VIBRATION」を。
今年の収録数は、驚愕の20曲!昨年とは比較になりません。
また、カウントには入れていませんが、韓国盤の「PDCD」では、
Ferraris全盛期のお蔵入り楽曲を思う存分楽しませてもらえましたし、
またVIP3では、BBBをの収録数を大幅に超えて、まさにメイン扱い。
VIBファンにとっては、久しぶりに萌えることができた一年だったのではないでしょうか。
velでも大ヒットの「POISON / ELISA」や「LOVE SHINE A LIGHT / ELISA」など、
カバーものに強い印象も与えてくれましたし(これはStanga社長の影響か?)、
SEB収録曲のなかでも、相変わらずの高速アグレッシヴ&ハイパー哀愁ぶりは健在。
来年もこの調子で…と思うところですが、
忘れちゃいけないのが、実は今年リリースされた楽曲の大多数が蔵出しということ。
@社の公式サイトでも触れられているとおり、ストックが底をつきそうな状態ですし、
ここらでサクッと新作大量制作を望みたいところです。
何度もいうようですが、底知れない実力の持ち主ですから、もっと楽しませて欲しいですね。
まずは制作陣からお願いしますよ。

というわけで…
今年を簡単に振り返ってみましたが、やっぱり豊作。
個性がはっきりと際立った楽曲に対しての受けが良かったような気がします。
しかし、やはりSEBの基幹レーベルであるA-BEATの元気がなかったために、
全体的に低空飛行なイメージは拭いきれていないのかな、とも思えますね(^^;
全てのレーベルがある一定のクオリティを叩き出せるようになれば、事態は徐々に盛り上がり、
ブームへと繋がっていくことでしょう。
ただ、今の楽曲の流れから推測すると、ユーロビートがユーロビートしていない、
つまり、もはやユーロビートとはいえなくなってきている楽曲も多くなってきており、
(音使いのみならず、楽曲から醸し出されるスピード感や哀愁感なども含んで)
その整合性をどう取るか、また、リスナーが上手く対応できるか、
この辺りがカギとなってくるんじゃないでしょうか。
リスナーとしてできることは、いろんな意味で自己主張すること。
音楽というものは、聴くヒト踊るヒトあってのものですから。
@社もただただ自分たちだけの意向でユーロビートのCDをリリースしているわけじゃないですし、
今後どうなるかは、@社次第、というわけではないと思います。
(全ての楽曲を「@MUSIC」での配信に切り替えられたら、目もあてられないですが…)
ま、あんまりでしゃばるのもよくないとも思いますけどね(笑。

といったところで、私の自分勝手な回顧を終えさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

commented and ranked by michelle at PEEK-A-BOO studio (2005/01/06)

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